沖縄について

あと一日で6月23日になります。

沖縄の慰霊の日です。

私が沖縄の地に初めて降り立ったのは2001年の4月の終わりだったと記憶しています。

21年ほど前です。

その夜はちょうど、小泉純一郎が初めて総理大臣になった時だったと思います。

ホテルのテレビで各大臣が何かをしゃべっていました。

当時の私は3年間勤めた広告会社を退職して間もない自由の身でした。

何となく沖縄って行ってみたいなぁとぼんやり思っていたんだと思います。

当時、26歳だった私はどういう訳か座間味島に行きました。

海が沖縄で一番きれいだと聞いたからだったと思います。

行ってから分かったのですが、そこはスキューバ・ダイビングのメッカでした。

当たり前と言えば当たり前のことですね。

もちろんそんなことは知らずに行ったものだから相当な変人扱いをされました(笑)

「え?何しにここへ来たの?海に入らないの?」

そう、私はただきれいな海を眺めたかったのです。

人がほとんどいない美しい海。

砂浜は信じられないくらい真っ白で、水が透明すぎて境目が分からないほどでした。

確かに後にも先にもあそこまで美しい海を見ていません。

夜になると蛍のような光る虫がそこら中にいました。

こんな楽園が沖縄にはあるのか…

ハマる人の気持ちは分からなくもありませんでしたが、そこから5年間沖縄に行く機会はありませんでした。

2006年に再び沖縄に行くことになるのですが、その時に初めてひめゆり平和祈念資料館と平和祈念公園を訪れました。

この日まで私の中では沖縄はただのリゾート地でしたが、ガラッと印象が変わったことを覚えています。

それまで歴史で知った気になっていましたが、実はそれほど分かっていなかったんだなぁと恥ずかしさにも似た感情が沸き起こりました。

昔の人たちがやったことだし、今の自分たちには関係ないと思っていてはいけない

そう気が付いたのです。

沖縄に関心が出て、大江健三郎の「沖縄ノート」やジョン・ダワーの「敗北を抱きしめて」などを読んだりもしました。

これらの中でアメリカ軍が初めて上陸した場所が座間味島だったことを知ります。

あんなにきれいな場所でひどいことが行われていたのです。

2022年、ウクライナでも同じことが繰り返されています。

時計の針を簡単に戻してはいけません。

社会の教科書で学ぶことはほんの入り口ですが、それすらも疎かにしてはいけないと思っています。

期末テストが終わりました。

テストのためだけの勉強ではいけないのです。

2013年を最後に個人的には沖縄に行っておりません。

たまたま忙しくて行っていないだけですが、久しぶりに平和祈念公園に行かなければなぁと思っております。

何度か訪れた沖縄ですが、一度も海に入っていません(笑)