私は今45歳です。
小学校、中学校、高校と週休1日でした。(土曜日は午前授業でしたが)
確か高校の途中で小学校が隔週で週休2日になるというニュースを耳にして羨ましく思った記憶があります。うろ覚えですが。
前回の教科書の大改訂が行われたのが2012年。
あの時何があったのか?簡単に言えばゆとり教育からの脱却でした。
約10年間ゆとり教育と呼ばれる期間があってその反省からの揺り戻しが起きたのです。
私が小中学生だった時の授業時間数にピッタリ戻ったことを鮮烈に記憶しております。
で、「ちょっと待てよ」と思ったことも覚えています。
「俺たちの頃は週休1日だったけど今は週休2日じゃん。てことは・・・」
現場の先生たちの負荷は半端ないはずでした。
塾にとってはチャンスじゃんと能天気なことを言っている人も同業者はたくさんいました。
それから10年ほど経ち、再びの大改訂です。
今回特筆すべきなのは間違いなく英語。
中3で現在完了進行形、仮定法、原形不定詞を学習することになっています。
小6の段階で600語の単語を覚えた体になっています。
私の経験上、英語を苦手とする子たちは単語を覚えることを避ける傾向が強く、そういった子たちにとっては文字通りボーっとしていたら地獄が待っているのです。
英語なんて出来なくても日本では生きていけるよと言う人はいます。
それに関しては私は何とも言えません。
確かにそうかもしれませんが、出来た方がいいんじゃないかなぁと思ったりします。
悪いことは言わないから英単語を必死に書いて覚えましょう。
部活で頑張ることは悪いことではないです。
でも英単語を覚えないと大変なことになります。
15年ほど前に東戸塚の塾で室長をしていた時に中国人の女の子をみたことがありました。
その子は当時上海から来日して1年足らずの中2生だったと思います。
あちらの要望は取り敢えず国語を何とかして神奈川総合高校に合格させて欲しいとの事でした。
外国人なので英数国の3科目であの時は受験できたのです。恐らく今も変わっていないはずです。
入塾テストを受けさせると、英語と数学は相当優秀だということがすぐに分かりました。
そんなこんなで1年かけて日本語もかなりの水準まで押し上げることが出来、無事神奈川総合高校に合格したのです。
そんな彼女から上海での暮らしを聞いていた中で最も印象的だったのが、とにかく中国人の勉強時間の長さです。
朝は7時半くらいから授業があり、部活なんてなくひたすら勉強です。
その子レベルの子はゴロゴロいると聞いて本当に驚いたことを覚えています。
それを聞いた時に思ったことは「このままでは中国に追い抜かされるんだろうな」ということでした。
あれから月日は流れ、2021年の状況を目の当たりにするとあの予感は間違っていなかったかもしれないという気がします。
あまり悲観的にはなりたくありませんが、現実は直視しなければなりません。
学習指導要領を有機的に活用できる現場にならなければと考える今日この頃です。
今日も笑顔で子供たちと向き合います!