猫との関りから考えたこと

子供の頃は犬や猫など哺乳類のペットを飼わずに過ごしてきました。

金沢の祖父母の家に年に一度は遊びに行っていましたが、その度にプードルのケニーに吠えられたり嚙まれたりしていたものです。

その影響は予想以上に大きく、大人になってからも犬が苦手でした。

私のことを溺愛していた祖父がプードルの名前をケニーとしたとかしないとかいう話でしたが、皮肉なものです。

とにかくケニーは一番小さかった私を毎年のように標的にしていたのでしょう。

犬とはそういうものなのです。

大人になってからはもう犬たちは私に対しては吠えたり噛んできたりはしませんでしたが、苦手意識は抜けませんでした。

犬が苦手だったので、その影響から猫もどう扱っていいのか分からない大人になって久しかったのですが、そんな私が猫を飼うようになったのが二年半前です。

縁あって譲り受けた二匹のオスの保護猫、ハクとバク。

そこから約二年後に同じ方から譲り受けたメスの保護猫、エメちゃん。

気が付けば彼らとの生活にも慣れました。

どう接していいのか分からないという段階はさすがに通り過ぎた感はあります。

ただ、猫が何を考えているのかは残念ながらまだ分かりません。

三匹の個性を理解することはできますが、彼らと本当の意味で意思疎通がはかれている感覚はないのです。

小学校からの友人のあっちゃんは猫を長年飼ってきた人なのですが、彼が以前きっぱりと言っていたことが忘れられません。

「猫が何を考えているかちゃんと分るよ」

そんなこと当たり前でしょう?とばかりに言い放った彼の言葉を何度反芻してもさっぱり意味が分からないのです。

あっちゃんには分かるけれど、私には全く分からないのか・・・

ある日突然、猫の考えていることが分かるようになったら素敵だなぁとは思いますが、まだ先のことのようです。

今日も笑顔で子供たちと向き合います!