フィッシュマンズを本当の意味で知ったのは今年に入ってからです。
もちろん存在は知っていました。
自分が大学受験の浪人をしていたころ、フィッシュマンズのORANGEというアルバムを買って聴いたのですが、そこまで好きにならずにその時は終わってしまったのです、自分の中では。
ヴォーカルの声に当時はあまり馴染めず、かつ曲自体もそこまでピンとこなかったんだと思います。
声が高いところがちょっと理解できなかったんだと思います。
なぜこんな歌い方をしているんだろうか?と思っていました。
あれから時は流れ、今年の初めにたまたまyoutubeで映画「フィッシュマンズ」を見たことで初めて本腰を入れて彼らの音楽を聴くこととなりました。
佐藤伸治が1999年の3月15日に他界したことは当然知っていたのですが、その後残された人たちがフィッシュマンズを続けていることも何となく認識していたもののよく分かっていなかったのです。
彼らの音楽の本当のところを全く理解できていなかったことに徐々に気が付きました。
結論から言えば「空中キャンプ」「LONG SEASON」「宇宙 東京 世田谷」という最後の3つのアルバムを聴かずに過ごした27年余りはとても勿体なかったなと思うくらいにその音楽は素晴らしいものだったのです。
少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、それくらいの音楽だったことを今更知ることとなりました。
ここ5か月の間に自分はほぼ毎日フィッシュマンズを聴いていますし、今後も聴き続けるでしょう。
それくらい彼らの音楽は素晴らしく、奥深いものです。
特に「LONG SEASON」は特別で、何度聴いても飽きません。
一曲が35分ほどあるということも関係していますが、とにかく奥深い。
普遍的な音というと安っぽいですが、何だかよく分からない心の奥底に染み込んでいく力がこの音楽にはあると思うのです。
アメリカのrate your musicというサイトがあります。
簡単に言えば世界中の音楽アルバムをみんなで評価するサイトです。
当たり前ですが世界規模のサイトです。
その中でall timeという部門があり、現在27位なのがフィッシュマンズの「LONG SEASON」だという事実が全てを物語っていると言えるかもしれません。
日本人のアルバムがここに入っている時点でちょっと笑っちゃいます。
90年代に絞ると4位です(笑)
当時は自分も含めて大して評価していなかったのに…
あの時点で彼らの音楽に熱狂していた人たちの思いを考えると本当にグッときちゃいます。
中心人物が亡くなった後に世の中から評価されるところがエモいですが、佐藤伸治本人はいったいこの事実をどう思っているんだろうか?と思っちゃったりもします。
嬉しいような悲しいような悔しいような。
案外何も気にしないような軽やかさが彼にはあるような気もします。
合掌。










