開校して4カ月ほど経ったある日のことでした。
「この塾つぶれるぜ!」
とある中2の生徒が毒づいてきました。
二学期の中間テストで数学は未だかつてとったことのない点数をとらせましたが英語は大して上がらなかったのです。
宿題をやらないことが常態化していたので想定内でしたが、この一言にはさすがにカチンときたことをよく覚えています。
今では考えられない事ですが、宿題をやらない生徒が平気な顔をしていられる雰囲気を容認していたのです。
開校して間もない教室で生徒に厳しくすることはなかなか難しかったりします。
この生徒を巡ってはしょっちゅうヨメと議論をしていました。
今であれば一発レッドですが・・・
塾にとって宿題をちゃんとやって来ることが全てと言っても過言ではありません。
授業も大切ですが、それ以上に宿題の達成状況が成績に影響することは明らかなのです。
4年経った今、宿題をやって来ない生徒は激減しました。
宿題をやって来ないどころかもう少し増やした方が良いかもと言ってくる生徒すらいます。
とは言っても、宿題をあまりやらなかった件の生徒も卒業するまで通ってくれて高校進学後もたまに顔を見せてくれたりしています。
本当にその場その場の状況判断は難しいものです。
何はともあれまだつぶれてはいないのでした。