理想の教室

長年、講師一人に対して生徒さんが一人か二人の指導形態がメインの個別指導塾に携わってきました。(集団形式の授業もオプションで行っていました。)

この指導形態の塾で最も重要なことは講師の育成です。

これが出来ていないと全てがうまくいきません。

教室長の力量が問われるところです。(自分のことは棚に上げます。)

私は最初の講師研修で必ず彼らに伝えていたことがいくつかあります。

中でも重要度が高かったことが「ここをどんな教室にしたいのか?」と言うざっくりとした方向性の話です。

要するにあなたがこれから働くことになる教室を、リーダーはどのようなところにしていきたいのかを伝えることはかなり優先度が高いと考えていました。

「楽しくて成績が上がる教室」を私はいつも目指していました。
まあまあシンプルですね(笑)
これは今も変わりません。
一見シンプルですが、これを実現することは全然簡単ではありません。

楽しくて成績が上がる教室
楽しくなくて成績が上がる教室
楽しくて成績が上がらない教室
楽しくなくて成績が上がらない教室

この話をする際に上の4種類の教室を自分が良いと思う順に並べて下さいと頼んでいました。

結果は以下の2パターンに分かれます。

パターン1
①楽しくて成績が上がる教室
②楽しくなくて成績が上がる教室
③楽しくて成績が上がらない教室
④楽しくなくて成績が上がらない教室

パターン2
①楽しくて成績が上がる教室
②楽しくて成績が上がらない教室
③楽しくなくて成績が上がる教室
④楽しくなくて成績が上がらない教室

1位と4位はどちらのパターンも同じですが、2位と3位が違うのです。

私の考える正解はパターン1です。

パターン2を選ぶ講師は要注意だと考えていました。

楽しさを重視することは大切なことです。
それ以上に塾は成績が上がらなければ意味がありません。

楽しさに比重が行き過ぎると厄介です。
楽しいだけで生徒の成績が上がっていなくても危機感を持てなくなります。

この辺の認識が甘いとトラブルの原因になります。
楽しいだけで成績が上がらなければ早晩その生徒はその塾をやめさせられるのです。
通っているのは生徒であって、お金を出して下さっている親御さんは何も楽しくありません。

内輪盛り上がりのサークル化した成績の上がらない塾は一見良さそうですが…
私も大学生だったころに塾講師のアルバイトをしていたので気持ちはよく分かります。

それだけにここら辺の誤解がないように大学生の講師たちにはよく話をしていました。

今は個別学習という指導形態なので講師は自分とヨメとハラちゃんのみです。

過去の経験をいかしつつ、成績の上がる楽しい教室を日々追い求めております。

今日も笑顔で子供たちと向き合います!