「ことばの学校」のワークショップ 3回目!

「ことばの学校」事務局によるオンライン・ワークショップの3回目があり、またしても参加させてもらいました。

人が話していることを「きく」姿勢って大事だよなぁと今回つくづく思いました。
この場合の「きく」には「聴く」と「訊く」の2つがあると思います。
これらを使いこなすことがコミュニケーションを円滑にする上でめちゃくちゃ大事なんだよなぁと再認識したのです。
Zoomなどを用いたオンラインでのコミュニケーションだとこれが特に重要度を増すと思います。

下手するとただの聞き手になるだけですが、的確な「訊く」ができることでセミナーそのものが活き活きとします。
良い質問を投げかけることで会話が面白くなっていきます。
朝まで生テレビのようになっちゃうとダメだとは思いますが。
それぞれがただ言いたいことを言い合うだけの下品なやり取りからは何も生まれないので。

「聴く」姿勢としては相槌を打つことが非常に大事です。
特にZoomなどで発言者以外がミュートになっている場合はより際立ちます。
話している人に対する思いやりが、オンラインで行われるやり取りでは尚更大事な気がしました。
それぞれが節度を持って傾聴したり、質問し合える会議は本当に有意義だと思うのです。

今回はシンガポールからの参加者がおられたのですが、この方の視点は海外ならではもので興味深かったです。
シンガポールの日本人の子供たちを対象にしている塾さんですが、彼らは英語が堪能な反面、日本語を読む力に遅れがあるケースが多いようです。
日本に暮らしているとあまり気が付きませんが、意識的に活字を読まなければ子供たちはマンガくらいしか読まないかもしれません。
原因の多くは活字を読むことの面倒臭さです。
まずは耳からの音声で彼らの読む力を引っ張るイメージが「ことばの学校」ということになります。
当り前のことではありますが、シンガポールのケースを聞かせていただくことで再認識できたことは収穫です。

石川県のある塾さんはことばの学校を始めて10年以上経つそうです。
印象的だったのは、とにかく「ことばの学校」をやっている子の成績の伸びが顕著だという話でした。
まるで「ことばの学校」のまわし者じゃないか?と疑いたくなるほどの褒めっぷりで、曰く「ことばの学校を止めると途端に成績が落ちるんですよ」とのことでした。
この塾は既に40年以上やられている大ベテランの方が経営されてるところですが、それだけに妙な説得力があります。

ある程度の時間が経たなければその土地には根付かないものはあります。
大磯での「ことばの学校」はまだまだ認知度が低いので、引き続き地道な作業を積み重ねようと思います。

今日も笑顔で子供たちと向き合います!