私は小学校、中学校、高校と全て公立の学校に通ってきた人間です。
今47歳なのでかれこれ30年以上も前の話になります。
あの頃、学校に行かない子は恐らく全体の1%以下でした。
ほぼ全員が何の疑いもなく学校に通っていたのです。
風邪をひいた時くらいしか学校を休むなんていう選択肢はありませんでした。
治りかけの午前中に教育テレビを見過ぎてだるくなってたのを懐かしく思い出したりして。
今はずいぶん様子が変わってきたようです。
学校なんて行かなくっても大丈夫だぜ!と高らかに宣言している少年がYouTubeでもてはやされていたり、通信制の高校も以前に比べて格段に増えています。
それだけの需要があるのでしょう。
あの頃の私たちにとって「学校=行って当たり前」という図式が頭の中に固定されていました。
それ以外の選択肢が無かったのです。
一体どの辺から変わってきたのでしょうか?
少なくとも私は大学を出た後に3年のブランクはあったもののその後はずっと塾に関わってきたので子供たちの不登校に対するスタンスの変化はずーっと見てきました。
あくまでも個別指導塾からの視点ですが。
昔よりも不登校の人数が増えたのは間違いないのですが、その理由の中で「なんとなく行きたくないから」というものが多い気がします。
所謂いじめなどが原因のものよりも「なんとなく学校というものに行きたくない」という声をよく聞いてきた気がするのです。
あくまでも私の主観なので確証はありません。
昔からそうだったのかもしれません。
義務教育と言う名目がある限り学校は勉強をする場所であるべきです。
ただ時代と共にそれは随分と違ったものに変質しつつあるのかもしれません。
仮に学校に行くことが勉強よりも友達に会うことがメインだとしたら、そのノリに合わない子が一定数出てくるはずです。
それが実は大きな原因なのかもしれないとぼんやりと感じています。
もちろん確証はありません。
でも、だとしたらその子たちの居場所としてなにがしかのスペースが必要となります。
それが今は取り敢えずインターネット上になっているのかも。
それがいいのか悪いのかは私には分かりません。
ただ一つ言えそうなのは身体性のようなものが欠如してくるかもしれないということです。
それらを埋め合わせることが出来ればいいのかもしれません(笑)
全然考えはまとまっていませんが、ひとまず学校に合わない子は無理しなくてもいいんじゃないかってことは間違いなさそうです。
昭和の価値観を平成⇒令和とアップデートしなければだめなのでしょう。