部活動について思うこと byヨメじゃない方

私は30年以上前に中学生で、バレーボール部に所属していました。
小学生時代にサッカーをしていたのにサッカー部には入らず、バレーボール部を選んだのです。
理由は至ってシンプルで、サッカー部はガラの悪い先輩が多く怖かったからです。
それに対してバレーボール部はその年に出来た部活のため先輩もおらず球拾いなどなくノビノビしてそうでした。
入ってみると中1だけで36人も集まってましたが…

顧問のイケダ先生(以下イケセン)は熱血漢でバレーボール未経験にもかかわらず、「絶対にお前たちと県大会に行く!」などと吠えていました。
明らかにスクールウォーズの影響だよなぁーと思いながらも気が付けば日曜も当たり前に部活動に駆り出される状況に。

お陰様で中1時代は弱小だった我らが男子バレーボール部も中2になると地元では無敵のチームへと変貌を遂げていました。
中1の初めからボールに触って練習できたことが良かったのでしょう。
そんなものです。

イケセンの念願だった県大会も中2の夏にあっさり出場出来ましたが、県大会はレベルが違い過ぎあえなく初戦敗退。
この悔しさは来年必ず晴らそうぜ!と、その後も休みは正月三が日くらいしかない部活動は続くのでした。

最後の夏の大会で無事県大会出場が決まり、最後の夏をみんなで燃え尽きようぜ!と思った矢先にイケセンが突然結婚!あろうことか県大会と新婚旅行がかぶっており、副顧問の全く状況が分かっていないおじいちゃん先生が急遽監督を任されることになり興ざめしたことを今でも覚えています。

結果は散々なものでした。
チームの士気はダダ下がっており、こちらの流れに乗っている時に新米監督は謎のタイムを繰り返し自滅して初戦敗退したのでした。
恐らく緊張していたのでしょう。
ひょっとしたら「タイム!」ってやりたかっただけかもしれません。

あんなに頑張ったはずなのに、こんな結末になるって何なんだろう?という虚無感を抱きながら帰りのバスに揺られていたことを今でも鮮明に覚えています。

部活がその後の人生に活かされると言う人もいますが、私は正直言ってその意見はあまりよく分かりません。

今でもよく覚えていますが、わがバレーボール部の部長の子は成績があまりよろしくなく、部活に没頭していました。
その子を見ていていつも感じていたことは、両立できないならば部活はやめた方がいいんじゃないか?という疑問です。

「ケンちゃんは勉強できていいよな」なんて言うくらいなら同じくらい努力してみろ!と心の中でいつも思っていました。
批判を恐れずに言いますが、両立できないのであれば部活はやめるか休むべきです。

以前、川崎の教室で出会った女子生徒さんが印象的なのですが、その子はお母様一人に育てられていました。
お母様はあっけらかんとした方で「私、離婚したんだけどこの子には本当に助けられてるの」と言っておられました。
お弁当は自分で作り、部活には入らず、興味がある英語を伸ばすために座間の米軍キャンプに行っては英会話の練習をしているような子でした。
毎日のお弁当を考えることが楽しいとも言っていました。
何事も考え方次第でプラスにもマイナスにもなるものだなぁと教えられた気がします。

成績も優秀だった彼女は横浜国際高校に合格していました。
面接でも胸を張ってお弁当の話をしたようです。

個人の自由ですが、とにかく何が何でも部活にしがみ付くべきではないんだろうなと思っています。
部活動を否定している訳では決してないです。
ただ勉強をしない言い訳のための部活動だとしたらそれは完全に本末転倒ではないか?と言う問題提起でした。

今日も笑顔で子供たちと向き合います!