あの時の自分は頑張ったなぁ

今までに関わってきたお子さんの数の二倍はお父さんとお母さんが居られて、おじいちゃんとおばあちゃんも含めれば気が遠くなるくらいの人数の期待と不安を背負ってきましたし、今も現在進行形です。

人によっては何故そんなことをやっているのか?ということになります。

実際に何人かに言われたりしました。

「なんか大変そうだねぇ・・・」

神経が細過ぎる人には確かに不向きな仕事なのかもしれません。

果たして自分の神経は細いのか?太いのか?考えたところで答えはよく分からないのであまり考えないようにはしています。

昔、知り合いだった小説家(芥川賞候補に3回なったけど選ばれなかった)に「ワタナベくんは絶対に小説は書けないよ」と言われたことがあるので何かしら関係しているのかもしれません。

何はともあれここまでこの仕事をしてきた以上、生徒さんがいなくなるまではやってみようと思っています。

前置きが長くなりました。

今回は高校入試に関して書こうと思います。

もっと具体的に言うと高校入試を通じてお子さんたちに何を得て欲しいかについてです。

当たり前のことですが、様々なレベルの高校があり、それらの中からその子その子で受ける高校は変わってきます。

どこの高校を受けても当然自由です。

受けない自由もあります。

中卒でも立派に活躍される人も居られます。

ただ、こちらに通われるお子さんは100%高校を受ける人なのでそれを大前提で書きます。

私が思う理想の高校入試は至ってシンプルです。

今の学力で楽に入れるところではないレベルの学校を本気で目指す

これに尽きると思っています。

もちろんそうではない考え方の方に押し付ける気はありません。

あとから振り返った時にあの時の自分は頑張ったなぁと思えた方がその経験は意義が出るはずです。

強烈な成功体験を出来る限りするべきだと私は思っています。

そのチャンスが高校入試には埋まっているのです。

それを一緒に掘り出して、砂を払ってにんまり笑い合いたいのです。

苦労の末に手に入れた合格はその後の人生で自信を形作る一つのピースになります。

その後に大学受験をする場合はより大きな自信を得るチャンスが埋まっているかもしれません。

大きな達成感はより多くの自信を私たちに与えてくれますので、是非とも乗り越えて欲しいと心から祈っております。