休校騒ぎ、あるいは9月入学は何処へ

2年前の今頃、小中学校は全面的に休校になっていました。

春休みが早めに始まって喜んでいる子がたくさんいましたね。

ところがその期間が延びるにつれて喜んでばかりもいられなくりました。

4月も学校が無くなり、2ヶ月近く学校に行けなくなった子供たちの中には次第に学校に行きたいと言い出す者が現れました。

彼らに共通していた理由第一位は「友達に会いたい」です。

もちろんこのままずっと休校が続けばいいのにという子も中にはいましたが、意外と少数派だった気がします。

子供たちにとって学校は「勉強をする場所」であると同時に「友達と会うための場所」だったのです。

当たり前のことかもしれませんが、私はその時に初めてこのことを強く認識しました。

発見と言ったら少々大袈裟かもしれませんが、ある種の驚きがあったことを覚えています。

当時よく議論されていた話題に「9月入学」がありました。

いかに「9月入学」が合理的かを主張する人々が突然現れました。

あれほど喧伝されていたにも拘らず、最近ではめっきり耳にしなくなりましたね。

流行りものだったのかもしれませんが、私は未だに「9月入学」の実現は議論する価値があるのではと思っています。

理由はいくつかありますが、一番は「欧米がそうだから」というものがあります。

例えば帰国子女の子たちが日本の大学に入る場合に空白の数ヶ月が生まれているのをよく見ました。

これって本当に無駄だよなぁと思ったものです。

入学や卒業は桜が似合う気がしますが、変えてしまえば案外忘れて慣れてしまうかもしれません。

何事においても面倒はつきものですが、いざ乗り越えてしまえば案外メリットの方が多い場合もあるものです。

そんなことをぼんやり考えていたりする最近でした。