ボブ・ディランについて

私はボブ・ディランが好きです。

どうでもいい話が始まりまーす!

中学2年生の時に同級生のスズキ君のいとこで2つ年上の人に教えてもらって聴いたのが初めてでしたが、全く良いとは思いませんでした。

その時に思ったことは「この人、歌下手過ぎないか?」です。

それ以降、ボブ・ディランからは少し距離を置きながらいろんなものを聴いていました。

サイモンとガーファンクル、ブラックサバース、ビリー・ジョエル、マイケル・ジャクソン、ガンズ・アンド・ローゼズ、レッド・ツェッペリン、ビートルズ…

見ての通りグッチャグチャな感じで聴いてきました。
大学生の時に友人の影響で少しだけボブ・ディランを聴いたりしましたが、やっぱりまだしっくり来ずニール・ヤングの方が好きでした。

そこから歳を重ね、39歳の時に個人的な転換点を迎えるのです。

それまでの人生で最も精神的に厳しい状況に陥っていたのですが、ここで初めてボブ・ディランが心に響きました。

文字通り、理屈抜きで私のハートをノックしたのです。

何について歌っているのかもよく分からないものも多いのですが、確実に私の心は慰められていました。

意味よりも彼の声が大事なのでしょう。

あの声が私の心に届いたのです。

本当に感謝しています。

その数年後にボブ・ディランはノーベル文学賞を受賞しました。

賞を受けるのか受けないのかが不明でそれがニュースになるのもご愛敬でした。

結局、賞を受け入れたものの授賞式には出ていないところもディランらしいのでしょう。

ロックとは反体制の事であり、音楽のジャンルではないとディランはどこかで言っています。

39歳の私を癒してくれていた音楽をディランは二十歳そこそこで録音しているのですから本当に恐れ入ります。

久々に「時代は変わる Times they are a-changin’」を聴きながらこれを書いていますが、落ち着きます。