ポール・オースターというアメリカ人の作家が昨年の4月30日に亡くなりました。
享年77歳。
オースターには触れたいなと思いつつ一年以上が過ぎていました。
時間が過ぎるのは案外早いです。
大学生の時にポール・オースターをよく読んでいました。
恐らくその存在を知るきっかけは映画『スモーク』だったと思います。
原作がポール・オースターでした。
監督はウェイン・ワン。
個人的には相当好きな一本です。
ポール・オースターは小説家ですが、たぶん一本だけ映画を監督しています。
『ルル・オン・ザ・ブリッジ』。
この映画はポール・オースターの原作で、監督をヴィム・ヴェンダースがするはずだったところが紆余曲折を経てオースター自身が監督することになったようです。
今調べて知りましたが。
また見てみたいので、見られる配信はあるのかなぁ~とまたもや調べたところU-NEXTのみとのこと。
迷うところです…
ポール・オースターの翻訳はその殆どが柴田元幸さんによるものです。
そんな柴田さんがヴィム・ヴェンダースのPerfect Daysに出演されています。
主人公の平山がフィルムを現像してもらう写真館の店主役です。
しかも、よーく見ると柴田さん演じる店主が読んでいる本はポール・オースターの原書(幽霊たちとか鍵のかかった部屋かな?)。
Amazonプライムで何回か見ていて気が付きました。
ポール・オースターの日本語訳をしている柴田元幸さんがヴィム・ヴェンダースの映画に出ていて、かつてはそのオースターの原作で映画を撮りそうになったのに撮らなかった。
もはや不可能ですが、もし撮っていたらと夢想するだけで少なからず興奮を覚えます。
多大に影響を受けた作品の作者の死は私の心にぽっかりと穴が開いたような喪失感を与えました。
そういえばPerfect Daysというタイトルはルー・リードの曲名からつけられたと思いますが、『スモーク』のスピンアウトものの『ブルー・イン・ザ・フェイス』に出ているルー・リードは本当に最高です。
ルー・リードの魅力が凝縮しています。
こんなおっさんに自分もなりたい!と思ったものです。
久々に思い出しました。
これはDVDを持っているので久しぶりに見てみようかと思います。
いつも以上に趣味のことを書き過ぎましたがお許しを。










