サッカーと数学の類似性

私はサッカーが好きです。

サッカーの魅力は何と言ってもなかなか入らなかった末でのゴールの瞬間だと思います。

それと同時に決定的瞬間を防ぐゴールキーパーのセーヴィングやディフェンダーの卓越した守備技術もいいものです。

様々な魅力はありますが、サッカーの目的はいかに効率的にゴールネットを揺らすかです。

その回数が多い方が勝ち、少ない方が負けるのです。

これって数学に似ていると思っています。

数学も解を導き出すために、いかに効率的にやればいいのかを試行錯誤しなければなりません。

計算のやり方ひとつとってもどうやればミスなく効率的に速く答えを出すか?を工夫することが重要です。

強いチームのサッカーは無駄なパスが少ないものです。

無意味な後ろへのパスや横パスが多くなると目の肥えたサッカーファンはブーイングし始めます。

そんなパスしてる暇があったら、さっさとゴールへの効果的な縦パスを出してくれ!

パスを出しやすい動きを前線の選手もしなければなりません。

分数が混じっている方程式を解く時に無意味な通分をしている生徒がたまにいます。

方程式の目的が見えていないのです。

方程式とは何を目的としているのか?

サッカーもパスをつなぐことは手段であって目的ではありません。

弱いチームや数学が苦手な人は共通して、考える量が足りないのです。

何のためにこの作業をしなければならないかを一度自分の頭の中で考えた上で行動を起こすことが絶対的に必要です。

それが出来るか出来ないかが今後の伸びを左右するといっても過言ではありません。

「勉強の仕方が分からない」と耳にすることがありますが、自分なりにまず思考することを避けていては恐らく勉強の仕方は分からないでしょう。
それは人から教えてもらう類のものではないのです。

サッカーのように目的はシンプルです。

ゴールにボールを効率的に運ぶためにはどうすることが一番良いのかを試行錯誤して導き出された答えが強いチームを作ります。

かつてのバルセロナのように素早いパスワークで相手の思考力を停止させるという戦法もありました。

昔のドイツのように効果的なロングボールで一気にゴール前で点で合わせるようなサッカーもありました。

対照的なサッカーではあっても、目的はゴールを陥れることです。

中田英寿氏は高校時代に数学が学校で一番できていたと当時の数学の担当教師が証言していた記事をどこかで読んだことがあります。

選手時代の中田英寿氏がどれくらい偉大な実績を残したかは今更言うまでもないことでしょう。

彼の書いた答案は非常に美しかったとその教師は言っていました。

本質的な部分まで思考することの喜びを一人でも多くのお子様が出来るようになる手助けをしたいものです。

今日も笑顔で子供たちと向き合います!