積み重ねの教科あるいはコツコツとした努力

塾などでは昔から英語や数学を積み重ねの教科と言ったりします。
「そんなこと知ってるよ!」と言われてしまいそうなことですが、今回敢えて書こうと思った次第です。

積み重ねの教科ってどういうことでしょう?

例え話をしましょう。

「サザエさん」と「鬼滅の刃」を思い浮かべてください。

「サザエさん」は毎週日曜日にやってますよね?
あまり見ないかもしれませんが、見たと仮定してください。
話の筋がよく分からない人って多分いないと思います。
これは「社会」とか「理科」に似ているのです。
一話完結の「サザエさん」はどこから見てもそれなりに楽しめます。
鎌倉時代をあまり理解できていなかったとしても、江戸時代をガッツリやれば一気に成績は上がったりします。

それに対して「鬼滅の刃」はどうでしょう?
予備知識なしでいきなり23巻(最終巻)から読んだとします。
恐らく意味がよく分からないはずです。
登場人物から話の流れから様々なことを把握していないと23巻はバッチリ楽しめないのです。
これが積み重ねの教科との共通点ということになります。

人称代名詞、一般動詞とbe動詞の違いすら理解できていないあやふやな状態で現在進行形をやっても混乱するだけです。
正負の数、文字と式、がマスターできていない人が方程式をやらされてもシンドイことになります。

「積み重ねの教科」とは一個一個をきちんと積み重ねていないと後で必ず苦労するのです。

日々のコツコツとした努力が本当にものを言います。

先日、独立する直前に勤めていた塾に通っていただいていたある高校3年生からLINEが来ました。

「慈恵医大に進学することになりました」と書いてありました。

中学受験時に1年だけ算数のサポートで通っていただいただけでしたが、浅野中学校に合格した後も中2までは通っていただきました。

ギリギリで浅野に合格したことは分かっていたので、個別指導を選んで続けていただいていたのです。
コツコツ頑張る彼はドンドン学年順位を上げていき、中2の夏には50番以内に入っていました。
ここまで頑張ったのであとは自分で頑張りたいと言って卒塾していきました。

それ以後もたまに連絡を取り続けてくれたのです。
独立してこちらに引っ越す際もご両親とともに私を食事に誘ってくださり、見送っていただきました。
ご両親ともお医者様なので、彼が医大を目指すことは自然の流れだったのかもしれません。

その後若干の中だるみなどもあったようですが、最終的には高3の時点ではトップ10に入っていたようです。

コツコツと努力した結果が、今回の大きな結果に結びついたのでしょう。

今日も笑顔で子供たちと向き合います!