学歴が高いことにどれほどの意味があるのだろうか?
思い返してみるとそんなことを高校3年間は考え続けていたように思う。
自分が入った学校は埼玉ではまずまずのトップ校だった。
中学時代は学年順位も上の方だったが高校では並より下の方に急降下した。
そんなこともあってか、学歴ってどんな意味があるのだろうか?などと半ば言い訳っぽく考えていたのかもしれない。
今になって思うのだが学歴はいくつもあるその人の個性のうちの一つ程度に考えるのがちょうどいいのではなかろうか。
そこにばかりこだわっていては何だか少々息が詰まるしちょっと貧乏くさい。
かと言って全然意味がないというのも何だか違う気もする。
気が付けば様々な偶然が重なり自分は今のこの仕事を選び20年以上が過ぎた。
最初に出会った中3の子たちは今や35歳だ。
みんなどうしているだろうか?
それぞれに会ってみたい気もする反面、ちょっと怖くもある。
どこの学校出身ですか?と聞かれて胸を張れる学校に入るべきだと単純に思う。
その子その子で違って構わないと思う。
その子の現状でのベストを尽くした結果であることが大事なのだ。
今、行けそうなところに何となく行くのは面白くないと思う。
これ以上できないくらい頑張って手が届いた体験をした方が達成感があると思う。
もちろんそれを全ての人に強制することはできない。
ただ、少なくとも自分の塾で出会った子たちに関してはできる限り手を伸ばして簡単に届くところを志望するのは面白くないんじゃないかと言ってきた。
それに対する反応は様々だったがある程度の賛同は得ながらやってきたと思う。
「子供たちが自信を掴むきっかけに」を教育理念に掲げている以上、この辺りは大事にしていこうと思う。